星々の語り~宇宙&最新技術情報まとめ~

当サイトは、宇宙や最新技術の情報についてまとめています。
海外(主にNASA/ESA関連)の宇宙活動に関する記事(日本語要約あり)を配信しています。



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月は地球から平均約384,400km(238,855マイル)離れていますが、この距離は月の楕円軌道により変動します。月が最も近い時(近地点)には約356,470km、最も遠い時(遠地点)には約405,600km離れ、距離が最大で50,000km以上変化します。 これらの距離は、1960年代と70年代のアポロ計画で月に設置された反射板を使って、レーザーを照射し正確に測定されています。近地点では月が約30%明るく見え、「スーパームーン」として知られますが、遠地点では「マイクロムーン」と呼ばれることもあります。 さらに、月は現在も地球から徐々に遠ざかっており、数十億年前はもっと近くにありました。そのため、今の時代は皆既日食が見られる特別な時期であるとNASAの研究者は指摘しています。 【月までの距離はどれくらい?変動する月の軌道を解説】の続きを読む



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地球は、宇宙船のように閉鎖系で限られた資源を循環させるシステムです。国際宇宙ステーション(ISS)や将来の月・火星基地と同様に、地球でもエネルギーや水、食料を効率的に使い、再生・リサイクルする必要があります。ISSで開発された技術は、地球でも持続可能な生活に役立ちます。たとえば、ソーラーパネルは元々宇宙ミッションで使われていましたが、現在では地球上でも広く使用されています。さらに、宇宙での植物栽培技術や水のリサイクルシステムは、食糧問題や水不足に対処する手段として地球でも活用されています。 私たちが地球という「宇宙船」で持続可能に生きるためには、ISSでの教訓を生かし、資源の使用を制限し、リサイクルを促進し、自給自足のシステムを構築する必要があります。これにより、気候変動を抑え、地球の持続可能性を高めることが可能です。 【地球はISSのような宇宙船だ—その理由を解説】の続きを読む



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BAE Systemsは、新しいRAD510™ソフトウェア開発ユニット(SDU)の提供を開始しました。このSDUは、次世代のRAD510シングルボードコンピューター(SBC)への移行を準備するために、初期のソフトウェア実装やテストを可能にします。現在、RAD510は従来のRAD750®の3倍の性能を誇り、宇宙ミッションに対応する設計です。これにより、ユーザーは新技術をリスクを抑えてスムーズに導入できるようになります。 RAD510は、標準的な3Uフォームファクターを採用し、RAD750やRAD5545®とのソフトウェア互換性を持つため、ソフトウェア開発コストの削減が期待されます。また、RAD510は放射線や極端な温度変化にも耐えうる設計で、システムオンチップを使用して処理能力を強化。RAD750に比べ、性能向上を図りつつ同じサイズ・重量・消費電力を維持しています。 BAE Systemsは、50年以上にわたり放射線に強い電子機器を宇宙ミッションに提供してきましたが、RAD510はその信頼性を引き継ぎ、次世代宇宙技術をサポートする重要な一歩となります。 【BAE Systems、新型RAD510™で宇宙ミッションを支援】の続きを読む



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新たな研究により、暗黒物質の崩壊が初期宇宙でブラックホールを超巨大サイズに成長させる一因になった可能性が示唆されています。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の観測により、宇宙誕生からわずか5億年後に超巨大ブラックホールが存在することが確認され、これは従来の理論では説明が困難でした。通常、ブラックホールがこの規模に成長するには10億年はかかると考えられています。 UCLAのアレクサンダー・クゼンコ氏らの研究チームは、暗黒物質の崩壊から生じる放射線が、ガス雲の崩壊を促進し、超巨大ブラックホールの形成を助けた可能性があると提唱しています。暗黒物質は光とほとんど相互作用しないため不可視ですが、その崩壊によって放射線が発生し、ガス雲の冷却を妨げることで、巨大なガス塊が一気にブラックホールに崩壊するというメカニズムが示されています。 この研究が正しければ、暗黒物質自体の性質、特にその粒子の質量や崩壊速度に関する新たな手がかりとなる可能性があります。 【暗黒物質が初期宇宙で超巨大ブラックホールの成長を助けた可能性】の続きを読む



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2024年10月2日、数百人の「日食ハンター」が集まり、チリのラパ・ヌイ(イースター島)で神秘的な「リング・オブ・ファイア」日食を目撃しました。この場所で日食が観測されたのは236年ぶりで、次は321年後という貴重な機会でした。訪問者たちは美しい風景とともに、厚い雲と嵐の影響で見られるかどうかという緊張感の中、期待を胸に待ち続けました。 部分日食が始まると、徐々に気温が下がり、周囲の光景も不思議な雰囲気に包まれました。いよいよ月が太陽を覆い始め、「リング・オブ・ファイア」の瞬間が訪れた時、観客は興奮と感動に包まれました。光の輪が完全に現れるその瞬間は息を呑む美しさで、何度も日食を観測したベテランの観測者でさえ、その完璧な整列に圧倒されました。 この日食観測は、日食ハンターたちにとって特別な体験であり、次の「リング・オブ・ファイア」は2027年2月6日にガーナで観測される予定です。 【ラパ・ヌイで体験した「リング・オブ・ファイア」日食の壮大な瞬間】の続きを読む

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