星々の語り~宇宙&最新技術情報まとめ~

当サイトは、宇宙や最新技術の情報についてまとめています。
海外(主にNASA/ESA関連)の宇宙活動に関する記事(日本語要約あり)を配信しています。

2024年09月



【トップ記事のサマリ】
宇宙旅行のリスクは多岐にわたり、放射線被ばくや微小重力、孤独や閉所での心理的負担が含まれます。特に放射線は、がんや神経疾患、目の損傷や消化器系疾患のリスクを高めます。NASAは長期間の宇宙滞在が遺伝子に変化をもたらすことを確認しており、これを基に、未来の宇宙飛行士を遺伝子編集で保護するアイデアが浮上しています。これにより、新たな人類「ホモ・スパティアリス」誕生の可能性も議論されています。 現状では、宇宙飛行専用の遺伝子治療はありませんが、将来的には宇宙飛行士に遺伝子改変を施すことが、ミッションの成功に不可欠となるかもしれません。一部のバイオ倫理学者は、この改変が宇宙飛行の前提条件になる可能性を指摘していますが、遺伝子編集に対する懸念も存在しています。遺伝子検査を活用し、放射線に弱い体質を持つ個人を事前に選別することは、現在でも有用な手段となるかもしれません。 宇宙旅行の商業化が進む中、リスクを理解し安全を確保することが、これまで以上に重要となっています。 【遺伝子編集で宇宙飛行は安全になるか?】の続きを読む



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NASA/ESAのハッブル宇宙望遠鏡が、地球から約4,500万光年離れた「IC 1954」という美しい渦巻銀河を捉えました。この銀河は、ホロロジウム座に位置し、中央の輝くバーや、優雅に広がる渦巻き状の腕が特徴です。特に目を引くのは、銀河ディスク全体に散在するピンク色の輝きで、これはHα領域と呼ばれる星形成領域を表しており、新しい星が生まれている場所を示しています。 今回の観測データは、ハッブル望遠鏡に加え、赤外線を観測するジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡や、地上の電波望遠鏡「アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)」との連携によるものです。この協力プログラムでは、IC 1954を含む50以上の近隣銀河を、電波、赤外線、可視光、紫外線で調査し、銀河内の物質が星に成長する過程を完全に解明することを目指しています。ハッブルは特に紫外線と可視光の観測に強く、若い星や星団の最も明るい瞬間を捉え、Hαフィルターで星雲の放射を追跡します。このデータは、今後の天文学研究において貴重な財産となり、ジェームズ・ウェッブ望遠鏡の科学探査にも役立てられる予定です。 【ハッブル望遠鏡が壮大な渦巻銀河で星形成領域を撮影】の続きを読む



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MITの地質学者による新たな研究が、火星の失われた大気が粘土鉱物に閉じ込められている可能性を示唆しました。研究によると、かつて火星を流れていた水が岩石と化学反応を起こし、二酸化炭素(CO2)をメタンに変え、その炭素が粘土鉱物に数十億年もの間閉じ込められていた可能性があります。約35億年前、火星の厚いCO2大気が急速に薄くなり、水も蒸発してしまいました。この消えた大気がどこに行ったのかは長年の謎でしたが、今回の研究は火星表面に豊富に存在するスメクタイトと呼ばれる粘土鉱物がその鍵を握っていると考えています。 この粘土鉱物は地球上でもCO2を取り込み、惑星の冷却に寄与していますが、火星ではプレートテクトニクスがないため、異なるプロセスが働いたと推測されています。研究チームは、火星の初期の水が超苦鉄質岩と相互作用し、CO2をメタンとして閉じ込めた可能性があるとしています。この理論に基づけば、火星の表面にはかつての大気量の約80%に相当するCO2が粘土鉱物に閉じ込められている可能性があります。 この発見は、火星の気候史に対する新たな視点を提供し、人類の将来的な火星探査にも重要な意味を持つかもしれません。 【火星の消えた大気、粘土鉱物に隠されていた可能性】の続きを読む



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2024年9月29日(日)の深夜、SpaceXがカリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地からFalcon 9ロケットを打ち上げる予定です。サンルイスオビスポ郡やその周辺では、打ち上げ後の12:02頃にロケットの第1段が基地の着陸ゾーンに戻る際、ソニックブームが聞こえる可能性があります。SpaceXによれば、この「OneWeb Launch 20」ミッションは、低軌道に衛星を投入し、高速インターネットのカバレッジを拡大する目的があります。ソニックブームの強さは天候などの条件によって異なるとのことです。 打ち上げが日曜日に行われなかった場合、翌日の23:49に再試行される予定です。SpaceXのウェブサイトでは、打ち上げのライブ配信も予定されています。 【SpaceXのFalcon 9打ち上げでSLO住民にソニックブームの可能性】の続きを読む



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Dezeen School Showsでは、Texas A&M Universityの建築学生による10の注目すべきプロジェクトが紹介されました。特に目を引くのは、気候変動に対応した耐火性住宅の提案です。このプロジェクトは、テキサス州ダラスの厳しい気候条件に対応するため、耐火性素材や持続可能な設計を活用した住宅を設計しています。その他、月面資源を活用した居住空間や、木材生産に焦点を当てた教育センターの提案も発表されました。 また、AIを利用した高層ビル「Ai4All」本社の設計や、リモートワークに適応した自立型住宅「Digital Nomad 4.0」も披露され、現代社会の課題に対応する多様なソリューションが示されています。これらの作品は、学生の革新性と技術的な専門知識を示すもので、建築の未来に向けた重要な貢献を行っています。 【Texas A&M建築学部の学生が革新的な10作品を発表】の続きを読む

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