【トップ記事のサマリ】
ロッキード・マーチンは、米空軍と海軍からの契約により、JASSM(Joint Air-to-Surface Standoff Missile)とLRASM(Long-Range Anti-Ship Missile)の生産に関して総額35.6億ドルを獲得しました。この契約には、米国だけでなく、日本、オランダ、フィンランド、ポーランドなどの外国軍にも提供されるミサイルが含まれています。特にJASSMのロット22契約が大きく、2032年までに完了予定です。 さらに、ロッキードは「極限射程」を目指すJASSM-XRという新型ミサイルの開発も進めており、現在のJASSM-ERの射程を大幅に上回ると予想されています。この新型ミサイルは、燃料タンクを拡張することで射程を2倍の約1,000マイルにまで伸ばすことができると見込まれており、2026年にテスト飛行が予定されています。 JASSM-XRはまだ政府の資金提供や承認を受けていないものの、モジュール設計によって生産性を向上させ、コスト削減を目指しています。この長射程ミサイルは、爆撃機や戦闘機など幅広い航空機で運用可能で、米軍の作戦能力をさらに強化することが期待されています。
【記事全訳(※本記事の作成には一部AIを使用しています)】
ロッキード・マーチンは、9月27日に米空軍から合計35.6億ドルの2つの契約を獲得しました。これは、AGM-58B Joint Air-to-Surface Standoff Missile(JASSM)とAGM-158C Long-Range Anti-Ship Missile(LRASM)の生産に関するもので、国防総省が発表しました。この契約には、米空軍、海軍、そして外国軍へのミサイル提供が含まれています。
今回の大きな契約は、JASSMのロット22に関するもので、契約金額は32億3,000万ドルとなっており、2032年7月までに完了する予定です。この契約の詳細は未確定で、数量は「見積もりにすぎない」とされています。空軍への調達分は15億ドル、海軍への分は1億7,600万ドル、そして日本、オランダ、フィンランド、ポーランド向けの外国軍事販売(FMS)には7億5,200万ドルが割り当てられています。
もう一つの契約は、ロット8bのLRASMに関するもので、総額は3億5,840万ドルです。この契約も2028年7月までに完了する予定です。
JASSMとLRASMは外観はほぼ同一で、1,000ポンドの弾頭を持っています。両契約の作業は、ロッキードのフロリダ州オーランドにある施設で行われ、空軍のライフサイクル管理センターが契約を担当しています。ロッキードは現在、年間約720基のJASSMを生産しており、最終的には1,100基に達する予定です。
9月16日に開催されたAFAのAir, Space & Cyber Conferenceにおいて、ロッキードは「極限射程(XR)」を目指した新型ミサイルJASSM-XRの開発を進めていることを発表しました。この新型ミサイルは、現在のJASSM-ERよりも射程を「大幅に」拡大する計画です。業界の推測によると、このミサイルは射程を約1,000マイルまで伸ばすことができるとされています。
ロッキードは、JASSMとLRASMに関連する空軍のニーズに対応し、特に長射程の要望に応えることを目指しています。XRはモジュール設計を採用し、コストを抑えつつ生産性を高めることを目指しています。また、XRはJASSM-ERやLRASMと多くの共通点を持ち、爆撃機やF-35、F-15、F/A-18などで運用可能です。F-16では運用できませんが、ミサイルの長射程がその制限を補うと見込まれています。
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