星々の語り~宇宙&最新技術情報まとめ~

当サイトは、宇宙や最新技術の情報についてまとめています。
海外(主にNASA/ESA関連)の宇宙活動に関する記事(日本語要約あり)を配信しています。

技術/開発

Meet SpaceHopper, a three-legged hopping asteroid explorer

【トップ記事のサマリ】
ETHチューリッヒの学生たちが開発した3脚ロボット「SpaceHopper」は、微小重力環境での探査に新たな可能性を示しています。このロボットは、アポロ計画の宇宙飛行士が月面で採用した跳躍移動にヒントを得て設計され、足を折り曲げて跳躍し、空中で体勢を整えながら着地します。宇宙空間での危険な任務に人間を送る代わりに、このようなロボット技術を活用することで、人類はさらに宇宙探査を進めることが可能になります。 SpaceHopperは、強化学習によって制御され、目的地への正確な移動が可能です。2018年には、日本のはやぶさ2ミッションで「MASCOT」という跳躍型ロボットがリュウグウ小惑星に送られましたが、SpaceHopperはより制御された動きが可能で、クレーターなどの特定の地点に正確に到達できると期待されています。 SpaceHopperの成功を受け、次世代のロボット「LunarLeaper」が開発されています。10kgの3脚ロボットで、ESA(欧州宇宙機関)が月探査の候補機として選出しており、将来的には月面の地下にある溶岩トンネルの探査に使われる可能性があります。これらの技術は、宇宙探査の未来を切り開き、将来的には人類が星間社会を目指す手助けとなるかもしれません。 【3脚で跳躍!小惑星探査ロボ「SpaceHopper」の挑戦】の続きを読む



【トップ記事のサマリ】
2026年に米宇宙軍は、Victusシリーズの新たなミッション「Victus Surgo」と「Victus Salo」を開始します。これらのミッションは、宇宙での機動性を高める新システムをテストすることを目的としており、特に低軌道(LEO)だけでなく、静止軌道(GEO)までの幅広い軌道への対応が予定されています。Victusシリーズは、宇宙軍の「Tactically Responsive Space(TacRS)」の一環として、迅速な打ち上げと機動を可能にする取り組みを進めており、今回はImpulse Spaceの「Mira」軌道機動車(OMV)を使用します。 Victus Surgoでは、商業光学ペイロードとImpulseの「Helios」技術を利用して、SpaceXのFalcon 9で静止移行軌道(GTO)に打ち上げられ、その後GEOまでペイロードを移動させる予定です。Victus Saloは低軌道でのミッションを予定しており、MITのLincoln Laboratoryが提供するペイロードを搭載します。 TacRSの使命は、潜在的な脅威に迅速に対応するための準備性を向上させることです。過去にはVictus Noxがわずか27時間で打ち上げ命令を受けてから衛星を展開する記録を打ち立てました。今回のVictus Surgoは、GTOへの初の展開として、宇宙軍の迅速対応能力をさらに前進させる重要な一歩です。 【米宇宙軍、新たなVictusミッションで機動力実証—軌道上での迅速対応を目指す】の続きを読む



【トップ記事のサマリ】
2024年10月5日、中国はShenzhou-18を打ち上げ、3名の宇宙飛行士(タコノート)をTiangong宇宙ステーションに送り出しました。彼らは約6ヶ月間のミッションに従事し、90以上の科学実験を行います。今回の乗組員は、指揮官を務める葉光富(Ye Guangfu)と初の宇宙飛行となる李聡(Li Cong)および李光蘇(Li Guangsu)です。中でも注目されるのは、宇宙空間での魚の飼育実験。1.25リットルの「水族館」でゼブラフィッシュを育て、宇宙環境が成長や生態系に与える影響を調査します。この成功は、未来の宇宙食の開発に道を開く可能性があります。また、植物の栽培実験やタンパク質と核酸の起源に関する分子研究、新しい宇宙船用コーティング材料の試験も行われます。これらの研究は、宇宙での長期的な人類の生活を支える理論的な基盤を提供するものとなりそうです。 【中国、有人宇宙船Shenzhou-18を打ち上げ—Tiangongで新実験へ】の続きを読む



【トップ記事のサマリ】
ダブリンのTrinity Collegeの研究者たちは、火星や月の表面にある砂や岩(レゴリス)を使って、低温かつ最小限のエネルギーで強固なブロックを作成できる方法を発見しました。これにより、将来の宇宙基地建設が大幅に効率化される可能性があります。炭素ナノチューブを用いたこのブロックは、比較的軽量でありながら、強度は花崗岩に匹敵します。 この技術により、月や火星に基地を建設する際、地球から持ち込む建材を大幅に削減でき、輸送コストを抑えることが可能です。さらに、これらのブロックは電気を通す性質を持ち、建物の健康状態を監視するための内部センサーとしても機能します。早期に建物の損傷を検知できるため、空気漏れなどの危険を回避するのに役立ちます。 また、この技術は地球上でも応用が期待され、コンクリートに似たグラフェンというナノ材料を使用すれば、強度を40%高め、コンクリートの使用量を削減できる可能性があるといいます。これにより、世界のCO2排出量の約8%を占めるコンクリート製造による環境負荷の軽減にもつながると期待されています。 【火星の砂で宇宙基地建設が可能に!ダブリン科学者の発見】の続きを読む



【トップ記事のサマリ】
2029年4月、かつて地球への衝突リスクが懸念された小惑星「アポフィス」が地球からわずか32,000kmの距離を通過します。この距離は一部の衛星の軌道よりも近く、観測史上、同規模の天体としては最も接近するものです。アポフィスは全長約340メートル、重量2,000万トンで、エジプト神話の混沌の神「アポフィス」にちなんで名付けられました。 当初、2029年と2036年に地球との衝突リスクが指摘されていましたが、最新の観測により衝突の可能性は排除されました。しかし、NASAの宇宙探査機OSIRIS-APEXは2029年にアポフィスに接近し、地球の重力が小惑星の軌道や回転に与える影響を調査する計画です。これにより、小惑星防衛に関するデータが得られ、将来的な衝突リスクへの対応に役立つと期待されています。 NASAや欧州宇宙機関(ESA)は、近地球小惑星の衝突リスクに対する防衛戦略を開発しており、NASAのNEO Surveyor Missionは2028年までに打ち上げ予定です。これにより、直径140m以上の天体の90%以上を10年以内に検出できるとされています。 小惑星衝突への対策としては、「キネティックインパクター」や「重力トラクター」、さらには核爆発による軌道変更が提案されています。これらの技術はすでにNASAのDARTミッションで成功を収めており、将来的な衝突回避が現実的な目標となっています。 【地球防衛の鍵?アポフィス小惑星の2029年接近で学ぶ教訓】の続きを読む

このページのトップヘ