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2024年9月、フィリピンのルソン島に向かってくる小さな小惑星が観測され、10時間後には地球に衝突すると予測されました。幸い、この小惑星はわずか1mほどの大きさで、無害に大気中で燃え尽きましたが、ほんの少し大きい小惑星でも深刻な被害を引き起こす可能性があります。例えば、50mの小惑星が町を壊滅させたり、140mの小惑星は都市を消滅させる力を持っています。 地球は長い間、こうした天体からの脅威にさらされてきましたが、現在では「プラネタリー・ディフェンス(惑星防衛)」という科学分野があり、地球を守るための技術が発展しています。その一環として、宇宙機関は望遠鏡で空を観測し、地球に接近する小惑星を発見しています。 今後数年以内に、NASAの「NEOサーベイヤー」とチリの「ヴェラ・C・ルービン天文台」という次世代望遠鏡が稼働し、これまで見逃されてきた小惑星を検出することが期待されています。特にNEOサーベイヤーは、熱を感知する技術で太陽の輝きに隠れた小惑星も見つけ出し、地球への脅威を回避する鍵となります。ルービン天文台もまた、最新のデジタルカメラを使って小惑星を高速で検出することができ、これらの技術が組み合わさることで、私たちの未来はさらに安全なものになるでしょう。 【次世代望遠鏡で地球を守る小惑星探知技術】の続きを読む