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Rochester Institute of Technology(RIT)は、米国宇宙軍(USSF)の研究に対して9.9百万ドルの資金を受け取ることになりました。RITは、USSFの大学コンソーシアムであるSpace Strategic Technology Institute(SSTI)のプロジェクトを主導し、次世代の宇宙用パワー技術や推進システムの開発を進めます。この研究では、持続可能で製造可能な新しい材料の開発が目標であり、特に宇宙の過酷な環境に耐える材料を探求します。 RITの物理学・天文学部の教授であり、SSTIの研究センターのディレクターを務めるSeth Hubbard教授は、新しい材料のスケーラビリティや製造性が重要であると述べています。このプロジェクトでは、Ahmad Kirmani准教授が進める、宇宙環境で自己修復する次世代半導体「金属ハライド・ペロブスカイト」に関する研究を基盤に、放射線や真空などの宇宙ストレスに対する耐性をテストします。 また、RITは米空軍研究所(AFRL)と提携し、最終的には国防総省向けの技術移転を目指しています。さらに、ミシガン大学と協力して太陽エネルギーやスラスタ技術の革新にも取り組む予定です。 現在、宇宙探査はビジネスの一環としても注目されており、Elon MuskのSpaceXやJeff BezosのBlue Origin、Richard BransonのVirgin Galacticなどの企業が参加しています。これに伴い、より安価で耐久性のある材料、特にペロブスカイトの需要が高まっています。RITは、この分野で最先端の技術開発を進める大学として認識されており、今回のプロジェクトへの選出はその実績を裏付けています。 【RITが約1,000万ドルの宇宙研究資金を獲得】の続きを読む