星々の語り~宇宙&最新技術情報まとめ~

当サイトは、宇宙や最新技術の情報についてまとめています。
海外(主にNASA/ESA関連)の宇宙活動に関する記事(日本語要約あり)を配信しています。



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NASAは、数年にわたって開発を進めてきた月探査ローバー「Viper」を民間企業に売却しようとしています。当初250百万ドルの予算だったこのプロジェクトは433百万ドルに膨れ上がり、NASAの手に余る状態となっています。Viperは月の南極で氷を探すために設計されており、-160°C以下の極寒の環境で地表から1メートルの深さまで掘削する能力を備えています。NASAは、民間企業がこのプロジェクトを引き継ぎ、最終試験、月への輸送、そしてNASAが当初予定していた科学ミッションを実行することを求めています。 売却には少なくとも11社が関心を寄せており、NASAは月面の氷から水素を取り出し、将来的にロケット燃料を作成することが可能になると期待しています。これにより、月が深宇宙探査の燃料補給拠点として利用される可能性があります。しかし、Viperプロジェクトの中止は、NASAが84百万ドルを節約する一方で、米国が中国との宇宙競争で後れを取る懸念も浮上しています。 【NASA、月探査ローバー「Viper」売却へ、科学ミッションの完遂が条件】の続きを読む



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NASAの月軌道宇宙ステーション「Gateway」の一部である「Habitation and Logistics Outpost(HALO)」が、イタリア・トリノのThales Alenia Space施設で耐荷重試験を無事に完了しました。HALOは深宇宙で遭遇する強力な力に対する耐性を確認するための静的荷重試験に合格し、これにより最終的な装備の準備が進みます。試験がすべて完了次第、HALOモジュールはアリゾナ州ギルバートへ移送され、Northrop Grummanによる最終調整が行われる予定です。 HALOは、NASAのArtemis計画の一環として、月面およびその周辺での持続的な人類の探査と科学的発見を支える重要な役割を果たします。月の南極地域での有人ミッション準備や科学研究が行われる4つの加圧モジュールの一つであり、SpaceXのFalcon Heavyロケットで打ち上げられます。将来的には、火星への有人ミッションへの道を切り開くステーションとしても位置付けられています。 【月軌道ゲートウェイのHALOモジュール、重要な耐荷重試験をクリア】の続きを読む



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2024年10月の夜空では、彗星C/2023 A3(Tsuchinshan-ATLAS)が観測の目玉となりそうです。10月14日から西の空に現れ、肉眼でも見える可能性があります。最も観察に適した時期は10月14日から24日までで、双眼鏡や小型望遠鏡を使うと確認しやすいでしょう。その他、金星、土星、木星、火星も見頃です。特に10月13日と14日には、ほぼ満月と土星が南東の空で一緒に見え、10月20日には月が木星のそばに現れます。10月23日から24日にかけては、早朝に火星と月が南の空高くに並び、天体観測ファンにとって見逃せない瞬間です。また、NASAの木星の衛星エウロパを探査するミッション「エウロパ・クリッパー」が10月10日に打ち上げ予定で、探査の開始が期待されています。双眼鏡を使えば、10月11日と25日にはエウロパも観察可能です。 【2024年10月の天体観測ガイド:彗星と惑星を見逃すな!】の続きを読む



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9月にIntuitive Machines(NASDAQ: LUNR)の株価が62%急上昇しました。この大幅な上昇は、NASAとの契約獲得が主な要因です。9月17日、同社はNASAから最大48.2億ドルの「近宇宙ネットワーク」契約を獲得。これにより、月面中継衛星の展開と、アルテミス計画で重要な通信および航行サービスを提供することになります。さらに、8月にはNASAから1.16億ドルの契約も受注しており、月の南極に科学技術機器を届ける予定です。 しかし、Intuitive Machinesは依然としてキャッシュを消耗しており、2024年第2四半期では2800万ドルの営業損失を計上。今後も収益化までは時間がかかる見込みで、投資家にはリスクが伴います。来年には第2回の月面ミッションが予定されており、2025年の収益予測は3.71億ドル、損失は1000万ドルとされています。会社が黒字転換するのは2026年以降と予想されており、今は投資判断に慎重を要する時期です。 【Intuitive Machines株価が9月に62%急上昇した理由】の続きを読む



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月と地球の間を飛行する宇宙機の増加に伴い、月周回空間(シスルナースペース)のデブリ(宇宙ゴミ)が懸念されています。パデュー大学の研究者たちは、破片が月軌道や地球軌道にまで影響を及ぼす可能性があり、デブリの動きを予測するツールの必要性を強調しています。この領域のデブリは、地球の大気が引き起こす摩擦のような自然のクリーニング機構が存在しないため、長期間滞留する恐れがあります。研究者たちは、シスルナー空間での分解イベントが避けられないと予測し、予防的な分析と対策を求めています。 【大学研究者、月周回空間のデブリ問題を警鐘】の続きを読む

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