星々の語り~宇宙&最新技術情報まとめ~

当サイトは、宇宙や最新技術の情報についてまとめています。
海外(主にNASA/ESA関連)の宇宙活動に関する記事(日本語要約あり)を配信しています。

有人



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中国有人宇宙計画機構(CMSA)は、初めて月面着陸用宇宙服の外観デザインを公開し、一般から名前の募集を開始しました。この宇宙服は、中国の重慶市で開催された「第3回宇宙服技術フォーラム」で発表され、白地に赤いストライプが特徴。ストライプのデザインは敦煌の飛天図やロケット発射の炎から着想を得ています。 宇宙服は月の極端な温度や粉塵から宇宙飛行士を守るための保護素材で作られ、多機能な操作パネルやカメラ、そして視界保護ヘルメットが搭載されています。また、低重力環境に適した関節部や、柔軟で信頼性の高い手袋を備えており、月面での活動に最適な軽量設計が施されています。 宇宙服の開発は2020年に開始され、多くの技術的なブレークスルーが達成されました。中国は2030年までに有人月面着陸を目指しており、今回の発表はその目標に向けた大きな一歩です。 【中国、月面着陸用宇宙服を初公開】の続きを読む



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NASAは、2035年にも火星への有人ミッションを計画しており、この探査は火星の地質学的な謎を解明する鍵となります。ミッションは片道約6〜7ヶ月かかり、最大500日間火星の表面で活動し、約4億kmの距離を往復する壮大なものです。この探査の準備として、NASAはArtemisプログラムを通じて月に戻り、火星探査に必要な技術を磨いています。 火星はかつて地球に似た環境を持ち、液体の水が豊富に存在していた時期がありましたが、現在は大気が薄く、冷たく乾燥した不毛の地です。NASAはこれまでのロボット探査で多くの手がかりを得ていますが、火星の過去の生命の可能性や、水や大気が失われた原因など、多くの未解明の課題が残っています。 NASAは火星探査における科学的な質問を明確にし、人間の探査が必要なテーマを特定しています。特に、生命の存在や気候変動による環境の変化が重要な焦点です。Artemisプログラムの成功は、火星探査への大きな一歩となり、火星の地質学的な謎を解き明かすための重要なステップです。 【NASA、2030年代の有人火星探査で地質の謎解明を目指す】の続きを読む



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Blue Originは、10月7日に予定されていた新型「New Shepard」ロケットの無人ミッション「NS-27」の打ち上げを技術的な問題で延期しました。このミッションでは、新たに開発された2機目の有人対応New Shepardロケットがデビューする予定でしたが、車両のトラブルにより、打ち上げ可能な時間枠を超えるため、中止が決定されました。Blue OriginのクリエイティブディレクターであるJoel Eby氏は、システムが完全に準備され、飛行条件が整うことを優先すると述べています。 NS-27は、西テキサスの打ち上げ施設から行われる予定で、12の研究ペイロードを搭載します。これには、将来のNew ShepardやNew Glennロケットで使用される新しいナビゲーションシステムや、月面環境に適応したLIDARセンサーも含まれています。このミッションはBlue Originの27回目のNew Shepardフライトで、8回は有人ミッションとして実施されました。今回の新型機は「Booster 5」および「RSS Kármán Line」から成り、従来機と比べて性能と再利用性の向上が図られています。打ち上げの新しい日程はまだ発表されておらず、今後の予定はBlue OriginやSpace.comで確認可能です。 【Blue Origin、技術問題で新型New Shepard打ち上げ延期】の続きを読む



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2024年10月5日、中国はShenzhou-18を打ち上げ、3名の宇宙飛行士(タコノート)をTiangong宇宙ステーションに送り出しました。彼らは約6ヶ月間のミッションに従事し、90以上の科学実験を行います。今回の乗組員は、指揮官を務める葉光富(Ye Guangfu)と初の宇宙飛行となる李聡(Li Cong)および李光蘇(Li Guangsu)です。中でも注目されるのは、宇宙空間での魚の飼育実験。1.25リットルの「水族館」でゼブラフィッシュを育て、宇宙環境が成長や生態系に与える影響を調査します。この成功は、未来の宇宙食の開発に道を開く可能性があります。また、植物の栽培実験やタンパク質と核酸の起源に関する分子研究、新しい宇宙船用コーティング材料の試験も行われます。これらの研究は、宇宙での長期的な人類の生活を支える理論的な基盤を提供するものとなりそうです。 【中国、有人宇宙船Shenzhou-18を打ち上げ—Tiangongで新実験へ】の続きを読む



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NASAの宇宙飛行士たちは、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中でもアメリカの選挙に参加できます。彼らは、自宅のある郡の選挙管理事務所と連携し、電子投票や不在者投票を行います。これは、NASAの通信ネットワーク「Near Space Network」を通じて行われ、選挙投票もこのシステムで地球に送信されます。 ISSに滞在する宇宙飛行士は、連邦郵便投票カード申請書を使用して不在者投票をリクエストし、電子投票を実施します。この投票は、NASAの追跡・データ中継衛星システム(TDRS)を介して地上のアンテナに送信され、最終的に宇宙飛行士の郡の選挙管理事務所に届けられます。このプロセスは全て暗号化されており、宇宙飛行士と選挙管理者だけがアクセス可能です。 宇宙飛行士による宇宙からの投票は1997年に始まり、最初に実施したのはミール宇宙ステーションに滞在していたNASAのデイビッド・ウルフでした。NASAのケイト・ルービンス飛行士も、2020年の大統領選でISSから投票を行いました。NASAの通信技術は、宇宙飛行士が地上とのつながりを保ち、彼らが宇宙での任務に従事しながらも民主主義に参加できる機会を提供しています。 【NASA宇宙飛行士、ISSから投票する仕組みとは?】の続きを読む

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