星々の語り~宇宙&最新技術情報まとめ~

当サイトは、宇宙や最新技術の情報についてまとめています。
海外(主にNASA/ESA関連)の宇宙活動に関する記事(日本語要約あり)を配信しています。

ロケット



【トップ記事のサマリ】
2023年1月、英国初の衛星打ち上げミッションが燃料フィルターの不具合により失敗したことが、航空事故調査局(AAIB)の調査で明らかになりました。このミッションでは、Virgin Orbit社のジャンボジェット機「Cosmic Girl」がロケットをコーンウォールから大西洋上空に運び、打ち上げが行われました。しかし、燃料ホース内のフィルターがずれたことが原因で、二段目エンジンが早期に停止しました。燃料ポンプの効率が低下し、エンジンへの燃料供給が予想よりも少なくなり、エンジン温度が異常に高くなったため、付近の部品が故障し、推力が不足したままエンジンが停止。結果的にロケットと衛星はカナリア諸島北部の大西洋に落下しました。これにより、英国初の国産ロケット打ち上げ産業のスタートを飾るはずだったミッションが大きな挫折に終わりました。 【英国初の衛星打ち上げ失敗—燃料フィルター不具合が原因と判明】の続きを読む



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日本政府は、宇宙産業の振興に向けてベンチャー投資家のような役割を果たし、スタートアップを支援しています。2024年9月、政府は3社の宇宙ロケット企業に総額100億円の助成金を付与。特に、Space OneやInnovative Space Carrierなどが選ばれ、技術の商業化に挑んでいます。Space Oneは12月に軌道打ち上げに再挑戦し、Innovative Spaceは再利用可能なロケットシステムのテストを予定。これらの企業はJAXAの技術を活用し、商業ベースへの移行を目指しています。 また、政府はSmall Business Innovation Research(SBIR)プログラムを拡大し、スタートアップの技術開発と商業化を支援。1兆円の宇宙戦略基金も設立し、今後10年間で新技術を育成する計画です。この動きは、日本が民間主導の宇宙産業でアメリカや中国に対抗するための一環として行われており、SpaceXのような企業が牽引する市場に日本企業が参入するチャンスを広げます。 さらに、2025年度には防衛省が3,232億円の予算を求め、長距離ミサイル誘導用の衛星コンステレーション技術の開発に着手予定。これにより、SynspectiveやiQPSなどの日本のスタートアップが活用されることが期待されています。最終的には、政府の支援が自立した商業市場の創出に繋がるかが鍵とされています。 【日本政府、SBIRでSpaceXに対抗する国内宇宙スタートアップを支援】の続きを読む



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CubeSats(キューブサット)と呼ばれる小型衛星が、宇宙探査に革命をもたらしています。わずか4ポンド程度のサイズで、低コストかつ短期間で開発できるため、従来の巨大な衛星に比べてはるかに効率的です。CubeSatsは通常、複数のミッションで一度に打ち上げられ、小規模な企業や大学でも利用可能です。NASAのArtemis Iミッションでは、月の水を探すために10個のCubeSatsが投入され、探査のスピードと多様性が大幅に向上しました。また、CubeSatsは火星探査や太陽系外惑星の観測にも使用され、特にMars Cube Oneは火星着陸時の通信をサポートし、その成功を収めました。今後も、CubeSatsは惑星間探査や小惑星調査に重要な役割を果たすと期待されており、これらの技術の進歩が将来の人類の多惑星居住への道を切り開くでしょう。 【CubeSatsが宇宙探査を変革する理由と未来展望】の続きを読む



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ロッキード・マーチンは、米空軍と海軍からの契約により、JASSM(Joint Air-to-Surface Standoff Missile)とLRASM(Long-Range Anti-Ship Missile)の生産に関して総額35.6億ドルを獲得しました。この契約には、米国だけでなく、日本、オランダ、フィンランド、ポーランドなどの外国軍にも提供されるミサイルが含まれています。特にJASSMのロット22契約が大きく、2032年までに完了予定です。 さらに、ロッキードは「極限射程」を目指すJASSM-XRという新型ミサイルの開発も進めており、現在のJASSM-ERの射程を大幅に上回ると予想されています。この新型ミサイルは、燃料タンクを拡張することで射程を2倍の約1,000マイルにまで伸ばすことができると見込まれており、2026年にテスト飛行が予定されています。 JASSM-XRはまだ政府の資金提供や承認を受けていないものの、モジュール設計によって生産性を向上させ、コスト削減を目指しています。この長射程ミサイルは、爆撃機や戦闘機など幅広い航空機で運用可能で、米軍の作戦能力をさらに強化することが期待されています。 【ロッキード、JASSM/LRASM35.6億ドル契約と「極限射程」新型開発へ】の続きを読む



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宇宙輸送の革新を目指すImpulse Spaceは、最新の資金調達ラウンドで1.5億ドルを調達しました。このシリーズBラウンドは、Founders Fundが主導し、Lux CapitalやSpring Tide、DCVCなどの新規投資家も参加しました。調達資金は、高エネルギー軌道移送ビークル「Mira」と「Helios」の開発に充てられます。これまでにMiraはLEO Express-1ミッションを成功させ、今後は2025年末にアップグレード版を打ち上げ予定。一方、Heliosは2026年に初飛行予定で、GEOへの高速輸送を目指します。 Impulse Spaceの創設者であるTom Muellerは、この資金調達が同社の成果とビジョンを裏付けるものだと語りました。市場が求める「高い機動性」と「迅速な軌道応答性」に応えるため、両ビークルは化学推進システムを採用し、短期間で大きな速度変化(デルタV)を実現します。また、HeliosはGEOライドシェアプログラムも展開しており、通信衛星企業Space Network Servicesが既に顧客として名を連ねています。 【Impulse Spaceが1.5億ドル調達、宇宙輸送を変革へ】の続きを読む

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